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管理会社のタイプと特徴をご存知ですか?

株式会社ソーシャルジャジメントシステムマンション入門 管理会社のタイプと特徴をご存知ですか?

管理会社のタイプと特徴をご存知ですか?

管理会社は、その生い立ちなどからいくつかのタイプに分けられます。
そして、タイプによって強みや注意点など一定の傾向が見られます。

デベロッパー系・ビルメンテナンス系・独立系など

マンション管理は特に設備投資が必要というわけではなく、比較的新規参入しやすい業界です。
そのため、2000社を超える登録業者がいるのです。
ただ、それらも生い立ちによってデベロッパー系、ビルメンテナンス系、独立系などいくつかのタイプに分けられます。
デベロッパー系は主に、デベロッパー(不動産会社)の管理部門が分離独立してできたところです。
親会社が販売したマンションの管理を安定的に受注できるため大手が多く、名前を知っている会社も多いのではないでしょうか。
また、当該マンションの設計や建設に関する情報を入手しやすいとされます。しかし、逆に資本関係上、親会社の意向に左右されやすく、管理組合ではなく親会社の利益を優先するケースも見られます。
ビルメンテナンス系は、オフィスビルのメンテナンス業から展開してきたところです。
そのため、建物・設備のハード面に関するノウハウや専門スタッフが豊富ですが、他方、管理組合の運営サポートなどソフト面はやや弱いようです。
独立系は、特定のデベロッパーの系列に属さないところです。
系列管理会社を持たないデベロッパーから受注したり、リプレイス(管理会社の交替)を仕掛けたりすることで、事業を拡大してきました。
低価格をセールスポイントにしているところが多く、立場も中立的といえるでしょう。
ただ、無理な低価格で業務の質が伴わなかったり、大規模修繕など工事の受注狙いといった面があったりするのが気になります。

なお、以上はあくまで個別のケースをもとにした一般的な傾向であり、たとえば同じデベロッパー系でも個々にみると違いがあります。
その点はよくご理解ください。

● 管理会社の主なタイプと傾向

強み 注意点
デベロッパー系
  1. 大手が多い。
  2. 親会社が販売したマンションの管理業務を安定的に受注できる。
  3. 設計や建設に関する情報が入手しやすい。
  1. 親会社の意向に左右され、管理組合よりは親会社の利益を優先しがちである。
ビルメンテナンス系
  1. 清掃や建物設備などハード面の経験が豊富である。
  2. 建築や設備関係の有資格者が多い。
  1. 管理組合の運営サポートなどソフト面に不慣れな面が見られる。
独立系
  1. 低価格をセールスポイントにしているところが多い。
  2. 他の管理会社からのリプレイスにも積極的に対応してくれる。
  1. 無理な低価格で業務の質が伴わないことがある。
  2. 管理委託費を安くしている分、大規模修繕など工事関係で収益を上げようとしがち。
ゼネコン系
  1. 親会社が施工したマンションの管理業務を比較的安定して受注できる。
  2. 設計や建設に関する情報が入手しやすい。
  1. 親会社の関係で、管理組合よりはデベロッパーの意向を優先しがちである。